低酸素トレーニングの効果

低酸素トレーニングは、平地にいながら標高2500m相当の酸素濃度(14〜16%程度)でトレーニングがおこなえるため、通常トレーニングより少ない負荷で効率の良いトレーニングがおこなえます。

1.心肺機能(持久力)の向上

低酸素トレーニングでは、体が酸素をより効率的に利用しようと適応するため、①赤血球の増加(エリスロポエチンの分泌促進による)や、②ミトコンドリアの活性化(エネルギー産生能力の向上)、③酸素運搬能力の向上(ヘモグロビン濃度の上昇)などの変化が生じ、持久力が向上します。

2.生活習慣病予防

低酸素トレーニングは、血糖の調整を助けるインスリンの感受性が向上し糖尿病の予防効果があると言われております。

他にも、血液中のLDL(悪玉)コレステロールを減少させ、HDL(善玉)コレステロールを増加させる効果があるとされており、動脈硬化や心臓病の予防にもつながります。

3.アンチエイジング効果

低酸素トレーニングでは、ミトコンドリア機能が活性化するため、疲れにくい身体になります。

また、細胞の修復に効果がある成長ホルモンが通常環境の2~3倍、分泌されることがわかっております。

他にも、毛細血管の増加や幹細胞の活性化が生じることで、酸素供給が向上したり、筋肉の再生や皮膚のターンオーバーが促進されることが研究で分かっております。

注意点

・心不全、肺高血圧症の既往歴がある方や妊娠中の方はご利用いただけません

・小学生未満の方は低酸素ルームをご利用いただけません

 →低酸素トレーニングが成長期の子供に与えるリスクの研究が十分になされていないことに加え、心肺機能、酸素摂取能力が大人に比べて未発達であるため

デメリット

 ・低酸素の環境に慣れていない状態で無理をすると、体調不良(頭痛やめまい)などを引き起こす可能性があります。

 ・低酸素環境における適応能力には個人差があります。

 →当施設では、まずは低酸素空間で安静にした際や軽負荷の運動を行った際の血中酸素飽和度や心拍数や自覚症状などをトレーニングが確認し、安全に運動できる負荷を設定しております。