
50・60代になってから、
「長く歩くと膝が痛くなる」
「階段の上り下りで膝に違和感が出る」
「病院では大きな異常はないと言われたけど、なんとなく不安」
このような膝の不調を感じている方は、実は少なくありません。
特に歳を重ねると、「年齢のせいかな」「軟骨がすり減っているのかも」と考えてしまいがちです。
しかし、膝の痛みや違和感は膝そのものだけが原因とは限りません。
見直すべきポイントの一つが、日常の歩き方です。
膝は“衝撃を受ける場所”であって“原因”とは限らない
膝関節は、股関節と足首のちょうど真ん中にあります。
そのため、上半身の体重や姿勢、足元の接地のクセなど、上下からの影響を強く受ける関節です。
言い換えると、膝は自分ではサボれない関節です。
歩くたびに体重を受け止め、衝撃を吸収し続けています。
その結果、実際の原因は別の場所にあっても、
「痛み」として膝に現れるケースが非常に多いのです。

歩き方のクセが膝に負担をかける代表例
①骨盤が後ろに傾斜している
骨盤が後ろに傾斜することで、膝が前へ出て、曲がった状態になります。
膝が曲がった状態では、関節が緩くなってしまうため、踵がついた時の不安定性が強く、膝への負担が増加します。

②腰が反っている
腰が反った状態では、膝が後方へ位置しやすく、膝の後面や脛への負担が多くなります。

③つま先が外や内を向きすぎている
つま先が過剰に内や外を向くと足に綺麗に体重が乗らないため、膝が捻じれる動きが過剰に生じることがあり、それが膝関節の負担につながります。

④お尻を振って歩いている
お尻を左右に振って歩いていると、骨盤が横に偏位し、傾斜が生じやすくなります。この骨盤の側方への偏位や傾斜は、膝を外側や内側に動かす力となるため、いわゆるO脚やX脚の原因になることがあります。

これらの動きは、膝にとっては小さな負担かもしれませんが、日々の生活や歩いている時の一歩一歩で負担が積み重なることでによって、膝に違和感や痛みとして現れてきます。
「年齢」や「軟骨」だけが原因だと思っていませんか?
膝の不調があると、
「もう年だから仕方ない」
「変形性膝関節症だから運動は控えた方がいい」
と考えてしまう方も多いかもしれません。
もちろん、加齢や関節の状態が影響するケースもあります。
ただ実際には、前述しているような歩き方の些細なポイントを見直すだけで膝の負担が軽くなる人も多いのが現実です。
筋力を鍛えることやサポーターを付けることも膝の痛みには適切な対応ではありますが、膝を守るために大切なのは、まずは日常動作である「歩行の質」を整えるだけでも十分効果的です。
膝を守るために意識したい「正しい歩行」
膝にやさしい歩行のポイントは、特別なことではありません。
- 踵から接地し、スムーズに体重移動する
- 左右均等に体重を乗せる
- 無理に速く歩こうとしない
特に骨盤の傾きが大きくならないように意識するだけでも、膝へのストレスは大きく変わります。
とはいえ、自己流での修正は難しいのも事実です。
「自分がどう歩いているか」「骨盤の傾きがどうなっているか」などは、意外と自分では分かりません。
歩き方を見直すことが、膝の不調改善への第一歩
膝の痛みや違和感があると、「膝をどうにかしなきゃ」と考えがちですが、
実際には歩き方を見直すことが近道になることもあります。
身体への負担を減らすために、「どんな歩き方を意識すればよいのか」
「どこをチェックすべきなのか」については、
👉 こちらの記事で詳しく解説しています
「まだ我慢できるから大丈夫」と放置せず、
今のうちに歩行を整えることが、将来の膝を守ることにもつながります。

