【マラソンの失速は脳が決めている?】30kmの壁と「司令塔モデル」を解説 | 低酸素トレーニングジム Loco&O2

【マラソンの失速は脳が決めている?】「司令塔モデル」から考える30kmの壁

フルマラソンを走っていると、こんな経験はありませんか?

・脚はまだ動きそうなのにペースが落ちる
・急に「もう無理だ」と感じる
・呼吸よりも脚が動かなくなる

このような現象は、多くのランナーが経験する「30kmの壁」として知られています。

一般的には、エネルギー不足や筋疲労が原因と説明されることが多いですが、近年の研究では脳がパフォーマンスを制御している可能性が指摘されています。

この記事では、マラソンと脳の関係について司令塔モデル(Central Governor Theory)という考え方を用いて、後半でペースが落ちる理由について解説します。

なお、マラソン後半で失速する生理学的な原因(エネルギー不足・筋疲労など)については、こちらの記事で詳しく解説しています。
マラソン30kmの壁の原因と対策|後半で失速する理由とは?


脳は運動の「司令塔」

私たちは運動するとき、筋肉や心臓、呼吸などの機能が働いています。

しかし、これらはすべて脳の指令によって動いています。
つまり脳は身体の状態を常に監視しながら、運動強度を調整していると考えられています。


「司令塔モデル(Central Governor Theory)」とは

この考え方は、南アフリカの生理学者Timothy Noakesによって提唱された理論です。
この理論では脳が身体を守るために運動を制御していると考えます。

例えば運動中に

  • 体温上昇
  • エネルギー不足
  • 酸素不足
  • 脱水

といった危険信号を脳が察知すると意図的に出力を下げることで身体を守ろうとします。
つまり、限界の前にブレーキをかけるという仕組みです。


なぜマラソン後半でペースが落ちるのか?

フルマラソンでは後半になるほど

  • グリコーゲン減少
  • 筋疲労
  • 体温上昇
  • 脱水

などのストレスが増えていきます。

脳はこれらの情報を受け取り「このままだと危険かもしれない」と判断すると、筋肉への出力を下げます。

その結果

・脚が急に重くなる
・ペースが維持できない
・フォームが崩れる

といった現象が起こります。
これが30kmの壁の一因と考えられています。


「限界」は本当に限界ではない?

興味深い研究があります。
ランナーに「残り距離が短い」と伝えると出力が上がるという報告があります。

つまり脳は

  • 残り距離
  • エネルギー状態
  • 身体の疲労

などを総合的に判断しながら、運動強度をコントロールしている可能性があります。
これが、「ラストスパートができる」「ゴール前でペースが上がる」といった現象の理由と考えられています。


トレーニングで脳のブレーキは変わる

司令塔モデルの考え方ではトレーニングによって脳の許容範囲が広がるとされています。

例えば

  • 持久力トレーニング
  • LTトレーニング
  • 心肺トレーニング

を行うことで、脳は「この強度でも大丈夫」と学習します。
その結果、同じ強度でも出力を維持できるようになります。


心拍数トレーニングも重要

持久力トレーニングでは、心拍数を目安にしたトレーニングが有効です。

心拍ゾーンを使うことで

  • 有酸素能力
  • 脂質代謝
  • LT向上

などを効率的に鍛えることができます。

詳しくはこちらの記事で解説しています。
心拍ゾーンを使った持久力トレーニング


低酸素トレーニングと「脳」

低酸素環境では、身体が酸素不足というストレスを受けます。

その結果

  • 心拍数増加
  • 呼吸数増加
  • エネルギー代謝変化

などが起こります。

このような環境でトレーニングを行うことで、身体だけでなく脳も「この負荷に耐えられる」と学習する可能性があります。
つまり、持久力の許容範囲が広がる可能性があるのです。


枚方で低酸素トレーニングを体験するなら

枚方市楠葉にあるLoco&O2では、低酸素環境を利用した持久力トレーニングを提供しています。

ランナーの方には

  • 心拍数を使ったトレーニング
  • 持久力向上プログラム
  • 短時間でも効率的な運動

をご案内しています。

マラソン後半で失速してしまう方や、持久力を伸ばしたい方はぜひ一度体験してみてください。
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まとめ

マラソンの失速は、単なるエネルギー不足や筋疲労だけではなく、脳による運動制御も関係している可能性があります。

持久力トレーニングや低酸素トレーニングによって身体だけでなく脳の許容範囲も広がる可能性があります。

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